卵殻膜とは

卵殻膜とは

卵殻膜は卵の殻の内側にある薄膜のことです。
卵殻膜には皮膚組織を修復する力があるとされ、古くから民間療法として使用されており、力士がけがをしたときに傷口に卵殻膜を貼り、一部では傷跡の残りにくい「天然の絆創膏」によってけがを早く治したという話もあります。
知り合いの相撲力士に聞いてみると「(おでこやまぶたなどの切り傷を)縫うと、また割れやすいって昔から言われましたね。卵の薄皮を貼るのは、稽古場でみんなよくやっていました」とのことです。
天然由来の卵殻膜主成分には、コラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン、ヒアルロン酸、タンパク質が含まれ、その他に多様なアミノ酸が含まれます。
これらの化合物は、健康な皮膚と関節を維持/改善/サポートするための基本的な構成要素であり、これらの働きを強化できる身近な天然資源です。

卵殻膜の成分

01.タンパク質

卵殻膜の85−88%はタンパク質で、約20%はエラスチン、15-20%はコラーゲンで構成されています。
アミノ酸組成は、エラスチンやコラーゲンに多く含まれるグリシン、プロリン、バリン、プロリンが多いのが特徴です。

02.活性物質

卵殻膜には、関節、皮膚の機能性を維持するのに欠かせない、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸等のムコ多糖も含まれています。卵殻膜の美容作用や関節痛軽減作用は、エラスチンコラーゲン等のタンパク質だけでなく、これらのムコ多糖も作用に寄与していると考えられます。

卵殻膜の驚くべき活性物質
コラーゲン 皮膚の健康を改善するペプチド
エラスチン 肌に柔軟性としなやかさを与えるタンパク質
グリコサミノグリカン(GAGs)重要ムコ多糖類、グルコサミンとコンドロイチンを含む 骨格や硬さを与える
ヒアルロン酸 肌に弾力を与えるグリコサミノグリカン
トランスフォーミング増殖因子タンパク質 組織修復に重要な役割を果たす強力なペプチドで、オボカリキシン、オボクレイジン、オボトランスフェリンなどが含まれます。

卵殻膜の活用分野

卵殻膜を細かくする技術、水に溶けるようにする技術により、食品や化粧品、ペットフード、繊維等、様々な商品に使用可能です。